実時間価格制による電力系統の負荷周波数制御

近年,限りあるエネルギー資源を有効活用するために,電力産業の規制緩和及び電力市場の自由化への傾向が世界的に活発化しています.それに伴い,新たな電力系統システムの運営や管理に関して,さまざまな研究が行われています.その一例として,実時間価格制度(リアルタイムプライシング)に関する研究が挙げられます.実時間価格制度とは,変動料金制度の一つで,電力価格が時々刻々と変動する料金体系の中で,変動間隔が比較的短いものの総称です.電力価格の動的変化に対応して電力市場参加者が利己的にその行動を変化させるという原則に基づいて,社会全体の利益を考慮してどのような方針で電力価格を設定すれば良いのかという問題が研究されています.本研究の目的は,需要家・供給家・独立系統運用機関及び発電機の非線形ダイナミクスモデルから構成される電力系統システムに対して,最適な電力価格の設定手法を考案することです.