磁性流体の制御系設計

磁性流体とは,磁性と流動特性をもつ液体です.磁性流体は,磁場下で多様な流動特性と特徴的な形態変化を示すことが知られています.工学,医学などの応用分野で,磁性流体の特性を活かした新たな技術を開発しようとする動きが活発化しています.磁性流体の活用例をいくつか挙げます.磁性流体中に沈んでいるガラスやアルミニウムなどの非磁性体でできた物体を,外部から磁場を印加することによって,流体の液面まで浮き上がらせることが可能です.その他に,外部より磁場で磁性流体を制御することにより,医薬を体内で輸送したり,強磁性体超微粒子を加熱して付近の癌細胞を死滅させたりすることができる可能性があります.本研究では,磁性流体の応用技術を確立するための第一歩として,磁性流体の液滴を所望の位置に移動させるための制御系を設計し,実機実験によりその有効性を確認します.